ベトナム人の転職率はどのくらい?
日本で働くベトナム人はどのくらいの割合で転職するでしょうか。
ベトナム人の転職率について解説します。
1 日本で働くベトナム人の数
日本にいるベトナム人の数は約42万人です。ここ数年で急激に伸びてきました。この数字は中国人の81万人、2位の韓国人約45万人に次いで第3位です。
ベトナム人で最も多いのが、技能実習生です。日本で働くベトナム人のおよそ半分が技能実習生ということになります。
技能実習生は基本的に転職が認められていないので、転職するベトナム人の多くは「技術・人文知識・国際業務」という就労ビザか「日本人の配偶者等」などの身分系の在留資格を取得しています。「技術・人文知識・国際業務」で働くベトナム人はおよそ5万人います。身分系の在留資格で働くベトナム人は、およそ1.5万にですので、転職するおよそ4分の3のベトナム人が専門的・技術的分野の在留資格を取得しているといえます。
ベトナム人の労働者数の推移は次のようになっており、毎年どの国よりも高い率で増加しています。ここ数年は増加率は下がっていますが、他の国の増加率と比較するとかなり高い割合で増加しています。
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平成27年 |
平成28年 |
平成29年 |
平成30年 |
令和元年 |
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労働者数 |
110,013人 |
172,018人 |
240,259人 |
316,840人 |
401,326人 |
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対前年増減比 |
79.9% |
56.4% |
39.7% |
31.9% |
26.7% |
(令和元年10月末、厚生労働省発表資料より引用)
2 ベトナム人の転職率は70%
ベトナム人は日本人に比べ、転職率が高いです。7割以上が転職を既に経験しており、転職に積極的な割合は4割います。
就職して「5年以内に辞める人」の割合は日本の場合は約30%であるのに対し、ベトナムの場合は約60%もいます。これは転職がとても活発に行われていることを示しているといえます。なお、ベトナム人は5~6年程度で転職する人がおよそ半分で最も多い割合となっています。
近年は日本人も転職する人が増加してきましたが、かつては終身雇用と年功序列が当たり前だったため、勤続年数が長ければ長いほど、給与や退職金も増加していました。したがって、転職をしない方が金銭面で有利なことが多く、転職には否定的な人が多かったのです。
現在においても、年功序列が残っている会社は多く、また、転職が多いと、飽きっぽい人、忍耐力がない人と判断されるケースもあり、転職が多くなると不利になることがあります。このことから、日本人は転職をあまりしない傾向にあります。
ベトナム人の場合は、転職を経験したことがないという人は3割弱ですので、転職経験者の割合は日本の倍ということになっています。
転職が当たり前といわれるベトナムでは、転職の多さは後ろめたい経歴ではなく、むしろステップアップしたいという向上心の表れといえ、ポジティブにとらえる傾向があり、転職に抵抗がないのです。
もっとも、ベトナム人は転職を好んでしているわけではありません。ある調査では、「できるだけ同じ職場で働きたい」と考えているベトナム人は日本人が3割程度であるのに対し、4割以上のベトナム人がそのように考えているという結果でした。
希望は同じ会社で働きたいにもかかわらず、転職する決断をする理由は何でしょうか。
3 ベトナム人はなぜ転職が多いのか?
転職するベトナム人の多くが転職理由として挙げることは「賃金への不満」です。
日本の場合も給料への不満で転職する人が多いのですが、ベトナム人の場合は、ダントツでこの理由で転職しています。
次に多い転職理由は、「仕事が合わない」となっています。これは、就職活動や転職活動での情報不足が原因の一つといえるでしょう。企業とのマッチングが上手くいかなければ、このような理由で転職せざるを得ません。
したがって、ベトナム人を求めている真剣な企業が募集をかけているサイトを通じて、マッチングしていくことが必要になります。
また、ベトナム人材を求めるサイトに登録する真剣な企業は、ベトナム人にとっては転職が一般的であることを承知しており、転職が多い理由も知っている会社が多くあります。
したがって、転職が多いことが転職活動の際に大きくマイナスになるということは少ないです。そして、給与面や仕事内容が合わないということにならないよう事前に説明する企業が多く、ベトナム人側も納得して会社に入れるので、安心して転職することができるでしょう。
「自分は転職が多いから、転職が多いことを嫌う日本の会社では、転職ができないのではないか。」と考えるのではなく、転職の理由を明確にすれば、たとえ企業側がベトナム人の転職事情の知識がない場合でも、心配する必要はありません。
勤勉なことで有名なベトナム人を雇いたいと考えている企業は多いので、日本での転職活動をしていきましょう。

