外国人社員への研修について注意すべきポイント4選

企業が、外国人を採用した場合はまずは研修を行うでしょう。研修の内容は企業によって異なるとは思いますが、実際の業務に関して必要な情報などを研修で外国人スタッフへ伝えているでしょう。

 

そんな中で、研修において配慮すべきポイントがいくつかあります。企業の研修担当によっては、すでに配慮するポイントを考えている担当もいますが、実は意外と些細な点を気にしなければならないのが外国人スタッフの研修です。

 

今回はそんな外国人スタッフの研修について配慮すべきポイントをまとめます。

日本人と同様の扱いをしない

多くの外国人の体験談として、日本人と現場で同様の扱いをされたために、業務がなかなかわかりづらくなったという体験談が多くあります。そのため、早く仕事を覚えてもらうためにも、配慮すべきポイントとして、外国人スタッフに対しては、特別扱いというわけではなく、より一層日本人社員よりも丁寧に教えてあげる必要があるでしょう。

 

日本人社員の研修内容を外国人スタッフの研修に取り入れることも必要ではあります。が、あくまで、日本人スタッフ向けに作成をした内容となりますので、外国人スタッフからするとわかりにくい内容が含まれている可能性もあります。

 

外国人スタッフの研修は外国人スタッフ専用の研修を事前に用意することが望ましいでしょう。また、日本人社員と研修を同じ場所で、同じ内容でやることにも意味がありますが、日本人スタッフと外国人スタッフの習得の進捗が違うのは、外国人スタッフは日本語が母国語ではないので当たり前です。

 

そのため、外国人スタッフに配慮するという意味でも、研修は外国人スタッフ専用で外国人スタッフだけ集めて行うことが望ましいでしょう。

日本の文化を教える

まず研修の内容で取り入れるべき内容であり配慮するポイントは、日本の文化を教えることです。日本は年上を敬う文化が基礎としてあり、通常で使う言葉と敬語が分かれているように、おじぎの角度1つをとっても目上の人と場面によって使い分けをする文化があります。そんな使い分けは、外国人スタッフからすると、異国の文化なので見ているだけでは分かりづらい点であると思います。

 

そこで、外国人スタッフへ配慮するポイントとして、日本の文化をあらかじめ説明をしておくことが必要であり、外国人スタッフに対して日本人スタッフが当たり前と思っていることを当たり前のようにすることは研修中はやめておきましょう。外国人スタッフの研修について、配慮としては日本人の当たり前は一切無くすべきです。無意識のうちに当たり前を作ってしまっている可能性があるので、研修内容を作成している時点で、すべてを説明するという気概で作成することが望ましいでしょう。

 

あくまで、業界で通っている当たり前や業界用語などは日本で使われているものです。その違いもすり合わせるという意味でも、当たり前押しつけない配慮をして研修を詰めていきましょう。そして、外国人スタッフにとって失礼ではないとの判断であったとしても、日本人にとっては失礼と感じてしまう行動や言動が出てしまう可能性があります。これは文化の違いなので、外国人スタッフからすると悪気があるわけではありません。

 

そのため、外国人スタッフを守る意味でも研修内容の中に日本の文化の説明をいれておき、なぜそんなこともわからないのかというスタンスでは接することのないようにしておくといいでしょう。

わからないことを根掘り葉掘り聞く

研修は、外国人スタッフに対して業務を進める上での知識を蓄えてもらうことや、発展させていくことに意味を見出すことが多いでしょう。しかし、外国人スタッフにせっかく時間を作ってるわけなので、研修中にわからないことを根掘り葉掘り聞いておくことが必要です。外国人スタッフなりにわからないことがたくさんあると思います。せっかくの研修の機会なのでそのわからないことを解決してあげることも配慮の1つとなります。

 

また、普段では話をしないような業務に関することもこの際に話しておくと、有意義な研修となるでしょう。外国人スタッフは普段の業務での悩みも特有なものを持っているものです。

研修は定期的に行うほうが効果的

外国人スタッフに配慮する意味で、定期的に研修を行うべきでしょう。日々の業務の中で外国人スタッフは様々な疑問点や様々な不安を抱えるはずです。その不安や疑問点を解決することによって配慮になり変わるでしょう。

 

また、事前に外国人スタッフにどういった不安や疑問点があるのかを聞いておき、複数外国人スタッフが在籍する場合は、それを研修にて共有をすることによって、全員が思っている疑問点や不安点が解決できる場合も見込まれます。業務的な内容でも、日々の生活の中での不安でも疑問点でも、研修でそれを解決する時間というものを設けることによって、ひいては研修生たちのストレスを解消するための手段になり変わるのではないでしょうか。

まとめ

日本人は自分を差し置いても、相手を敬うという文化があります。自己主張をあまりしないという文化です。海外の外国人たちは様々な国によって様々な文化を持っていますが、少なくともどんな文化を持っていたとしても、あまり母国から来た人がいないような環境では、自分を出すことがあまりできなくなってしまっていると思います。

 

また、業務で困った時にでも相談できる相手がいるのか、いないのかということでも外国人スタッフの仕事のやりやすさというものは異なってくると思います。どちらにせよ、1番の外国人スタッフへの配慮すべきポイントは孤独にさせないことです。外国人スタッフは、国外から来て仲間もいないような環境に1人で挑み、異国の地を踏んでいます。そんな外国人スタッフは、仲間がいないと不安になったときや、わからないことが解決にならないと思います。

 

業務の内容や疑問点を解決する内容の研修もいいですが、まずは外国人スタッフとコミュニケーションとれるような内容であることを大前提として考えることも研修には必要な内容でしょう。