外国人を雇用する企業が急増している理由は何なのか?

現在日本では、外国人留学生の正社員雇用や、アルバイト雇用が急増しています。何気なく近所のコンビニへ行った時に店員に話しかけてみると、店員が困ったような顔をするので名前を見てみると外国人店員だった経験などは、1度はみなさん経験しているのではないでしょうか。

 

私達の身近に存在しているようなコンビニなどで働く人の中にも外国人が在籍するほどに、最近は日本で働く外国人が急増しているのかをまとめていきます。

そもそも外国人来日者が増加している

そもそも、日本は来日する外国人の数が増加傾向にあります。もちろん旅行での来日も増加していますが、それに伴うような形で、日本に居住する外国人も増えており、公営住宅の居住者も外国人の入居が多くなってきているとの話もあります。

 

そんな日本に居住する外国人達は生活をしていかなくてはならないので、働きに出る人が増えてきています。そのため最近身近に外国人労働者は増えてきました。

 

さらに、外国人に実習生として働いてもらえる技能実習制度もあります。これは当初から技能習得を目的に日本に来日する外国人に向けた制度であり、こちらの制度を使って来日する外国人は技術習得のために働きます。工場などで働いている外国人にこの制度を使って働いている外国人が多いですね。こちらの制度を使って来日している人が約25万8千人もいます。この技能実習生の数もどんどん増えつつあります。

 

こういった理由が背景にあって、外国人労働者が増えています。居住している外国人が増えたら、必然的に働く人も多くなりますよね。あなたの身の周りにもよく見てみると、外国人が周囲に増えているのではないでしょうか。

日本の少子高齢化が関係した人手不足

日本は、団塊の世代と呼ばれる、現在では平均年齢が70代の人々に支えられてきました。この人達が今の日本の基礎を作っています。日本が戦後の悲惨な状況から復活して大国の仲間入りができるようになったのは、団塊の世代が築いた基盤と、戦後の高度経済成長期の人口増加に伴う働き手の増加にあります。そして、団塊の世代が築いた基礎を、団塊の世代の子供達が支えてきました。この団塊の世代の子供達は、現在40代後半ぐらいの世代の方々です。高度経済成長期に人口が急激に増加している中で生まれた団塊の世代の子供達は、人口増加の流れの子供達なので、人口の波は減少が大きくはありませんでした。そうやって、日本は団塊の世代から次々にバトンが渡っていくはずでした。

 

しかし、ここからが誤算です。いつのまにか、日本の人口がどんどんと減少傾向になっています。これは、ご承知の通り、日本が高齢化の社会となり、さらに少子化が追いうちをかけていることが要因です。そんな中でも、歩みを止める訳にはいかないので、24時間体制で仕事ができる環境がどんどんと整っていくなど、人手がどんどんと必要な仕事が増えていく一方となっています。しかしながら、少子高齢化の余波で、働き手が不足してきました。

 

驚かれるかもしれませんが、飲食店の中には、人気絶頂にも関わらず、人手不足のために営業がままならずに閉店をする店もあります。今の日本は極端ですが、そのぐらい人手が不足しているのが現状です。このような現状があるので、新卒採用が売り手市場になって、企業側が必死こいて来年度の新入社員を探すのは当たり前です。

 

さらに、求人誌に非常に高額なお金をかけ、時給をあげることでアルバイトやパートの人員確保を様々な業種が試みていますが、実際には働き手がいないのが現状です。学生も、地域に残って大学や高校に進学をするという学生が減っていますので、通学が遠距離になってしまう学生や、大学生ともなると、そもそも地元から出て下宿をしている人が多くなってきて、地元以外で働くということも多くなりつつあります。

 

そういった事情もあいまって、最終的に募集をするターゲットに定めたのが外国人労働者です。外国人労働者は、その地に移住してきた人々なので、仕事を探しています。そのため、求職者と求人者がお互いWIN-WINの関係です。そういった人員不足を解消することを目的として外国人労働者が雇用されているので、外国人労働者が増加しています。

正社員雇用はグローバル化の起点へ

外国人労働者を雇用することで、グローバル化の起点にしたいとの考えを持つ企業も多くいます。外国人労働者が、日本語も話すことができ、さらに母国語も話せる人物であれば、外国人労働者の母国でのビジネスチャンスが大きく出てきます。

 

母国に支店を作って、そこでビジネスをどんどん拡大するために、そこの支店の支店長などをお願いすることもできるのではないでしょうか。このように、グローバル化を目指す企業の中で、通訳などの簡易的な仕事からも力になってくれるので、グローバル化を目指す企業にとっては、かなりの力になってくれるのではないでしょうか。

まとめ

外国人労働者が増えてきた要因は、日本の極端な人手不足に大きな要因があります。実際に今の日本を外国人労働者が支えつつあるのも現状です。

 

そんな外国人労働者に対して、マイナスなイメージを抱く人もいますが、そのイメージは改めましょう。確かにアルバイトやパート採用であれば、日本語が伴っていないと難しい仕事などもありますが、外国人労働者に合わせた環境をこちらが提案することによって、思いもよらぬ戦力になる可能性もあります。その戦力は貴重です。

 

あなたの身近にも人手不足はすぐそこまで近寄っています。お問い合わせのコールセンターに電話をかけると、日本人以外の人が日本のコールセンターにも関わらず電話対応をしています。あなたも電話をすることが1度はありますよね。そういった生活における業務まで、外国人の方々が担当をすることも増えてきました。

 

これからは、さらに人手不足が深刻化するとの危惧があります。そんな中で現状を支えているのは外国人労働者です。現状を打開するには、採用する側が打開策を打ち出さない限りは何も変わりません。ぜひ1度マイナスなイメージを持っている人はイメージを少し変えて外国人を採用しましょう。現在の日本は、紛れもなく、外国人労働者がいなければ人手不足の深刻化が進むばかりです。