中国人留学生の日本企業への就職率はどのくらい?
令和元年10月末時点で、外国人労働者数は約166万人います。そのうち、中国人は最も多く418,327人(外国人労働者数全体の25.2%)が日本で働いています。
文部化科学省によると、中国人の留学生数は他のどの国よりも多く、約12万人以上おり、年々増加しています。
では、このうちどのくらいの中国人留学生が卒業後、日本企業へ就職するのでしょうか。

1 日本で就職する中国人留学生
大学(学部・院)を卒業・修了した外国人留学生の日本国内での就職率は約35%です。
もっとも、日本における就職を希望する外国人留学生は全体の約65%を占めています。
この数字を見ると、日本で働きたくても希望通りにいかない現状があるようです。
したがって、就職活動は企業が求めている人材と留学生との希望がスムーズにマッチすることが必要といえるでしょう。
2 中国人の就職活動の難しさ
先ほど述べたように、外国人が日本で就職したいと希望しても、その半分程度しか実際には就職できていません。多言語ができる留学生にとっても、日本で希望通りの仕事に就けるのは、日本人以上に難しいというのが現状です。
この要因として考えられることは、次の4点あります。
①日本独特の就職活動方法
②日本語能力
③経験不足
④モチベーション
①日本独特の就職活動方法
日本の就職活動は、新卒一括採用で、活動開始時期も早く、長期間に渡ります。また、選考方法も企業ごとに様々で、留学生は戸惑ってしまう人が多いでしょう。
また、同じ留学生の友人や先輩から就職情報を得られたとしても、母数は少ないため日本人と比べたら情報不足は否めません。
②日本語能力
日本語能力が低い場合には、選べる仕事も限られてきます。中国語の通訳・翻訳をメインで仕事をするとしても、周りに日本人が多い職場環境であれば、日本語で仕事をしなければならない場合もあります。そうすると、日本語がよりできる留学生から就職先が決まっていくということになってしまいます。
③経験不足
留学生の最近の傾向として、留学先での学習よりもアルバイトを優先させる留学生が増加しているようです。留学生に人気な飲食店やコンビニでのアルバイトでも日本語を上達することはできますが、文章力まで上達することは難しいでしょう。しかし、仕事では報告書を提出したりと、文章力が必要とされる場面があります。
また、就職活動で提出するエントリーシートは文章で自己アピールする必要があるため、日本人と一緒に応募する採用方法では、日本語能力があまりない留学生は不利になってしまいます。
④モチベーション
日本で就職する目的で留学してきた留学生の中にも、「日本で就職できなくても、母国で就職すればよいか」と考えている人がいるようです。
このモチベーションの低下は、日本の就職活動が上手くいかない、面倒くさいといったことが一つの原因となっています。
以上のことからすると、中国人の就職活動においては、中国人専用の就職活動サイトを利用するということを選択肢の一つにすべきでしょう。中国人専用サイトであれば、そもそも中国人を求めている会社が求人をしてくるので、中国人同士で戦えばよいということになるので情報不足や経験不足というハンデが少ないです。
また、そのようなサイトで求人してくる会社は、中国人に対して理解がある会社が多いので、入ってからのミスマッチということが起こりにくいメリットがあります。
中国人と日本人では仕事に対する価値観が異なる場面があり、気質も異なってきます。中国人への理解がある会社とそうでない会社では、入社してからの待遇も変わってくる場合もあるでしょう。
3 採用する側が知っておくこと
採用する際には、中国人の性格を知っておくことが必要です。
性格は当然、個々人によって変わってくるものの、国民性というところは共通していることが多いです。一般的に言われている中国人の性格は以下のものが挙げられます。
・素直
中国人の特徴として、「素直」ということが挙げられるでしょう。
言われたことは、責任をもって指示通りにやってくれる人が多いです。
・プライドが高い
中国人は、プライドが高い人が多く、人前で怒られるとメンツがつぶされたと思い、日本人以上に人前で叱られることを嫌がります。また、人前で怒られると、萎縮し、こちらが想定している以上に傷ついてしまいます。その時は、素直に聞いていても、人前で叱ることが積み重なると、普段は温厚でもある時に急に怒りが爆発するということもあります。
・気前がよく、親切
気前が良く、仲良くなるととても親切にしてくれます。日本の場合は、ビジネスで仲良くなっても、ビジネス以外ではドライな関係を維持する人も多いと言われますが、中国人は仲良くなればプライベートでも関係を大切にしてくれます。
したがって、始めは人付き合いや愛想が良くなくても、時間を経て打ち解ければ、人を大切にし、職場に馴染むことができるでしょう。

