中国人の転職理由トップ3!
中国では転職が盛んにおこなわれています。IT関連企業では転職までの期間が平均2、3年というデータもあります。
では、中国人が転職する理由はどのようなものがあるでしょうか。
中国人の転職理由トップ3を見てみましょう。

1 中国人の転職理由
中国人の転職理由トップ3は次のようになっています。
①キャリアアップのため
②給料のため
③職場環境
ちなみに、日本人の場合は、最も大きな転職理由は「組織との価値観の不一致」となっています。
それでは、中国人の転職理由それぞれについて見てみましょう。
2 転職理由① キャリアアップのため
日本人の場合は、その会社に就職することを目的とする人が多いですが、中国人の場合は、どの職に就くかを重要視します。これは、会社に対する不信感からくるものと言われています。中国では、急激な経済発展により、新しい会社が生まれる一方で競争に負けた会社が次々に倒産していきました。いくらその時に波に乗っている会社に就職しても、数年後に倒産または業績悪化により会社を辞めなければいけなくなる人が多くいました。このため、いい会社に就職できたから、安心という考えは日本人に比べありません。
この考えは日本に来日する中国人であっても同様です。どれだけよいキャリアを積むことができるのかということを最も重要視します。
日本人も最近は転職が一般的になってきましたが、中国人にとっては、転職はもっと普通なことなのです。
中国人は、日本人のような長期的な安定志向ではないので、中国の企業側も人材を長期で育成するというより、転職組の即戦力を求める傾向があります。一方で、中国人はキャリアアップ志向が強いので、日本のような教育システムは好まれます。
したがって、より自分がキャリアアップできる優れた教育制度がある会社を求めて転職する傾向があります。
3 転職理由② 給料のため
次に挙げられるのは、やはり給与です。
転職して高い給与を得るというのは、日本人と同じです。「最初は安い給与で、頑張ったのにあまり給与が上がらなかった。」「自分のスキルに対してこの給与では評価が低い。」と感じると転職を意識します。
同じ会社にいた場合には、周りとの評価もあるので、劇的な給与アップは通常望めませんが、転職の場合は、何倍にもなるなんてこともあるというのが魅力でしょう。
給与に関しては、中国人はとてもシビアといわれています。ボーナスが全くないというのも転職の理由になります。将来のキャリアが描けるような給与体系は好まれる傾向があります。
4 転職理由③ 職場環境
日本で働く場合は、中国人が働きやすい環境であることが求められます。
日本語があまり得意ではない中国人にとっては、早い日本語での指示ばかりの職場は多少なりともストレスを抱えます。したがって、どれだけ中国人を配慮してくれるかも重視しています。
また、中国人の性格をどれだけ把握している職場なのかも重要です。中国人はプライドが高い人が多く、人前で怒られるとメンツがつぶされたと思い、日本人以上に人前で叱られることを嫌がります。また、人前で怒られると、萎縮し、こちらが想定している以上に傷ついてしまいます。その時は、素直に聞いていても、人前で叱ることが積み重なると、普段は温厚でも、ある時に急に怒りが爆発して退職するということもあります。
怒らなければならない場合には、人前を避け、怒鳴ったりはしないということが必要です。
このように仕事以外のことでモチベーションが下がってしまうと、割と早い段階で転職を考えるようです。
5 その他の理由
中国では、福利厚生が充実しており、社員旅行は頻繁に行われています。そして、中国のおめでたい行事の際には、お菓子などの現物支給が振舞われる他、大きな企業であれば無料のフィットネスジムやプールまでついてきます。日本でも、フィットネスジムが社割で使えるということがありますが、中国では「割引き」はあまり好まれません。
ですから、無料の福利厚生がある会社にとても魅力を感じるようです。
また、中国人はプライベートを日本人より大切にします。したがって、プライベートの時間が削られる残業はしない傾向にあります。残業ばかりの職場だと、転職するきっかけいになります。
6 まとめ
日本人の場合は、給与が高ければ、残業が多くても仕方ないと考える人は多いのですが、中国人の場合は、給与を上げたからといって、自分の時間を犠牲にするのはかまわないと思わない傾向があります。
したがって、給与が低くなっても、よりプライベートの時間が多く、キャリアアップができる仕事へと転職するという場合もあります。

